説明
群集
新たな群集システムは、新しく搭載されたエージェント型のプリミティブやFinite State Machineソルバ、ハードウェアアクセラレーションによるインスタンス化された群集表現に加え、アーティスト指向のシェルフツールを採用しています。このシステムはHoudiniのMantraレンダラにシームレスに接続し、群集の配置や移動、コリジョン回避、地形対応、モーションブレンド、ルックアットターゲット等の制御も行えます。
この群集パイプラインは主として、中遠景の非インタラクティブな大規模群集の基本モーション シミュレーション用に開発されており、Bullet、流体や砂といった動的エレメントとシームレスに相互作用させることが可能です。このパイプラインは今後のリリースでさらに強化され、エージェントとのより複雑な相互作用やヒーロークオリティの群集制作用AIをサポートする予定です。
ユーザエクスペリエンス
Houdini 14では、ユーザエクスペリエンスの向上を図るため多くの工夫がなされています。新しいハンドルの選択事前ハイライト表示や、エッジループ選択の改善、UDIMに対応した新しいUV FlattenおよびUV Layoutツール、毛髪用グルーミングツール、高度なビジュアライザのアーキテクチャ、カスタムパネルなど、アーティストがプロシージャルな作業進行をより容易に行えるような機能強化が数多くなされました。一方アニメータには、Animationレイヤを備えた新しい高速Animationエディタや、リグの表示・再生の大幅な高速化の実用性を実感していただけるものと思います。