MSC Marc 2015 64bit 大規模解析対応非線形解析

¥30,000

MSC Marc 2015とは

非線形構造解析プログラムです。
多くの有限要素法研究者、技術者の参加によって整備・拡張が続けられ、現在のMarcに発展してきました。
Marcのプログラムはモジュール化されており、それらの組み合わせによって幅広い用途に対応させることができます。特に非線形解析分野の機能に優れ、領域分割法による並列計算処理機能を用いた大規模問題にも実績があります。航空宇宙・重工業・自動車・電機電子・建設・医療関係と幅広い範囲をカバーするソ ルバーとして様々な産業分野の解析を支援し、最終的な設計の決定段階において広く利用されています。
Marcプログラムは解析ライブラリ、材料ライブラリ、要素ライブラリ、機能ライブラリの4つのライブラリを有しており、広範囲にわたる機能が用意されています。これらの構成要素は、組み合わせて利用することが可能で、さまざまな非線形問題に対して高い柔軟性と適応性を備えています。

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説明

MSC Marc 2015の特長

自動接触解析機能(contact)

MarcのCONTACT機能ではインターフェース要素や接触要素といった特殊な設定は一切必要ありません。変形体もしくは剛体のグループ化を行なうだけでそれらの接触/解離を自動判定して解析を行なえます。
接触面における摩擦力についてもクーロン/せん断/stick-slip/バイリニア等の摩擦モデルが用意されています。さらに、熱的な接触条件を含む熱伝導(THERMAL CONTACT)および連成解析(COUPLED CONTACT)に際し、ある距離以内に接触ボディ同士が近接した場合に対面輻射の寄与を考慮する機能(NEAR CONTACT)や、連成解析に際して摩擦熱、塑性発熱を考慮する機能もサポートされています。

全体リメッシング機能(2D/3D)

有限要素法で塑性加工のような大ひずみ問題を解析する際には、要素が大きくゆがんで解析の続行が困難になる状況にしばしば直面します。Marcには、現在のモデルの変形形状や要素情報を保持しつつ、ゆがみのない新しいメッシュ自動的に生成して解析を続行させる、全体リメッシング機能が用意されています。要素のゆがみやひずみ変化に応じて自動的に全体リメシングが行われ、リメッシングボディの形状的な曲率変化に応じたメッシュの密度変化を考慮させることも可 能です。この機能は弾塑性、剛塑性材、エラストマに対してCONTACT機能と組み合わせて使用することができます。

各種材料モデル

Marcでは多種多様な材料モデルが用意されています。金属からゴムのような非金属まで、広範囲な非線形材料分野に対応しています。

形状フィーチャのハンドリング

Marcには、専用の会話型プリ・ポスト・プロセッサMentatが用意されています。多彩なCADインターフェースとPatranのMOM(Mesh on Mesh)およびテトラメッシング技術も組み込まれた強力なオートメッシュ機能により、複雑なモデルも短時間で有限要素モデルにすることができます。さらに、3次元モデルの六面体自動メッシュ分割も可能です。なお、Mentatのオプション機能であるACIS機能を追加することで、モデリングに際して Solidの形状フィーチャをハンドリングすることも可能です。
また、PatranをMarcの構造解析、熱伝導解析、熱応力解析、熱-応力連成解析用のプリ・ポスト・プロセッサとして使用することも可能で、Marc の全自動接触解析機能(CONTACT)、Marc DDM機能がサポートされます。この場合、PatranのオプションモジュールCAE Solid Modelingを追加することにより、Solidの形状フィーチャを扱ったモデリングを行うこともできます。

熱的解析およびMultiphysicsサポート

熱的解析およびMultiphisics解析機能は、今後も拡張が進められていく重要な分野の1つです。Marcを選択することのメリットは、これらの機能と汎用的なMarcテクノロジを組み合わせて解析を検討できることです。
一般的な定常/非定常の熱伝導解析では、ジュール熱、潜熱、輻射、熱的接触(THERMAL CONTACT)を扱うことが可能で、熱応力解析(非連成)や熱-応力連成解析は勿論、圧電解析、電気-熱-応力連成解析、静電場-構造連成解析、電磁場 -熱連成解析、流体-熱連成解析、流体-構造連成解析、流体-熱-構造連成解析といった、Multiphysics機能がサポートされます。

電機・電子(E&E)業界向け

電機・電子業界向けのソリューション機能として、はんだの解析(陰的および陽的クリープ解析機能)およびMultiphysics機能が提供されます。流体との連成を除くMultiphysics機能は、汎用的なCONTACT機能と組み合わせて解析することも可能です。

鍛造・板成型シミュレーション向け

ストレッチ成型、深絞り加工、多段鍛造、バルク成型、超塑性加工をはじめとする、多彩な鍛造・板成型向けの解析機能がサポートされます。

Marc DDM

Marc DDMは領域分割法を採用した並列計算処理機能です。全体モデルをそれぞれの領域(Domain)に分割し、1つの領域を1つのCPUで計算します。その際、領域境界節点での内力は通信により整合性の確認が行われるため1CPUでの結果と同じ解の精度が保証されます。この機能はSMP、DMP、 Clusterマシン環境で使用可能です。