InDesign CC 2020(Mac)

¥9,500

InDesignは、ページレイアウトソフトです。Illustratorと共通の機能も多いですが、ページを扱ううえで欠かせない機能がたくさん搭載されています。また、テキストや画像を扱ううえでの基本的な考え方にも若干違いがあります。まずは、InDesignがどのようなアプリケーションなのかを理解しましょう。

IllustratorとInDesignのどちらのアプリケーションを使用しても、印刷用のドキュメントを制作することは可能です。しかし、大きく異なるのは、InDesignがページレイアウトを行うアプリケーションであるということです。

Illustratorには、ノンブルや柱といったページ物に欠かせないアイテムを作成する機能はありません。また、ページをまたいでテキストが流れるようなドキュメントは基本的に作成することができません(Illustratorのマルチプルアートボード機能を使用すれば可能ですが、すべて手動で設定等を行うため、統一したレイアウトを作成するのには非効率となります)。

他にも、表組みや特色の掛け合わせ、目次や索引等、Illustratorには搭載されていない機能も多く、操作性や機能性を考えた場合、やはりページ物制作にはInDesignを使用した方が効率的に作業できるのは間違いありません。

Illustratorを使用しているユーザーであれば、同じアドビ製品であるInDesignは違和感なく操作できるはずです。これまで、ページ物にIllustratorを使用していたユーザーの方も、これを機会にInDesignを使ってみてはいかがでしょうか。

InDesignの基本的操作でIllustratorと異なるのは、テキストや画像には必ずフレームが必要だという点です。例えば、Illustratorでは文字ツールでドキュメント上をクリックすればそのままテキストを入力できますが、InDesignでは文字ツールでドラッグしてテキストフレームを作成してからでないとテキストを入力できません。同様に、画像にも必ずグラフィックフレームが必要となります(グラフィックフレームは画像配置時に自動的に作成することもできます)。テキストや画像といったオブジェクトには、必ず入れ物であるフレームが必要だということをまず覚えておいてください。

InDesignのフレーム

InDesignには、「フレームツールで作成するグラフィックフレーム」「文字ツールで作成するプレーンテキストフレーム」「グリッドツールで作成するフレームグリッド」「長方形ツールや楕円形ツール等で作成する図形としてフレーム」の4種類のフレームがあります。用途に応じたさまざまなフレームが用意されているわけですが、これらのフレームはすべてパスでできており、ダイレクト選択ツールやペンツールを使って自由に変形することが可能です。

また、フレームの自由度は非常に高く、フレームの属性を変更することも可能です。例えば、テキストフレームに画像を配置することもでき、その場合、フレームは自動的にグラフィックフレームに変換されます。さらに、文字ツールでグラフィックフレーム上をクリックすれば、テキストフレームに変換され、そのままテキスト入力が可能となります。

カテゴリー: , ,